スケッチでイメージを(久友設計<うるま市>)

2010年7月26日

施主に対して、分かりやすくイメージを伝える~久友設計<うるま市>~】
建築士さんは、家主さんにイメージを伝える際に模型を活用します。家の全体的なイメージを与えてくれるのが模型であり、その先の生活空間のイメージは、家主さんが個々に行うものです。
しかし、うるま市にある久友設計は、その作業も家主さん任せにせず“スケッチ” を通して、居住者の生活空間までイメージを運んでくれる試みをしています。

【スケッチ見本】
数字が書き込まれている詳細な設計図は、建築する上では必須ですが、一般施主に分かり易いのは単純明快な間取り図です。また、家具や人物を置くことで、広さや空間をよりイメージし易くします。

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間取り図

LDK

LDK

キッチン

キッチン

 

 

 

 

【完成後の住宅etc】

外観

外観

キッチンから玄関を望む

キッチンから玄関を望む

玄関からキッチンを望む

玄関からキッチンを望む

 

 

 

 

 

<上記住宅の建築概要>
物件名:S氏住宅新築工事
都市計画区域:都市計画区域内(区域区分非設定)
用途地域:未指定
構造:補強コンクリートブロック造(一部鉄骨造)
階数:地上1階建て
容積率:100%
建ぺい率:60%
敷地面積:404.34㎡
建築面積(建ぺい率)141.87㎡(35.09%)
延べ面積(容積率)130.84(32.36%)

第6回屋上壁面緑化・ベランダ緑化コンテスト2010

2010年2月23日

「屋上壁面緑化部門受賞者8名」

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<開催の趣旨>

NPO法人沖縄県都市住環境センターでは、多くの市民、企業の参加を呼びかけ第6回「屋上壁面緑化・ベランダ緑化コンテスト2010」を実施する組織を構成し、建築物の屋上・壁面などの緑化の推進をとおして、那覇市を中心とした沖縄県内都市部における緑化の意識を高め、景観向上・環境改善を実現するため、第6回「屋上壁面緑化・ベランダ緑化コンテスト2010」を実施する。ー彰式パンフレットより引用。

 

 「第6回屋上壁面緑化・ベランダ緑化コンテスト2010」の表彰式が、2月20日にジャスコ那覇店で行われた。22点の応募作品の中から選定されたのは8作品。審査員の島田宏光さんは「芝生だけのものから、壁面緑化まで多様なものがありました。基本的に外からの見え方が充分で、緑化率や緑視率の高いものが緑化推進事業の目標に応えているとして評価しました」と述べている。審査員の照屋寛公さんは「全体として漠然とした芝生の印象が強くて、樹木の個性を生かしている様子が弱い気がしました。建築との関連性とか仕掛けがされている作品を高い評価にしました」とコメントした。

 平成15年から始まった屋上壁面緑化推進事業によって、平成21年までに総面積約1万㎡の屋上と壁面に緑化がなされた。これにより、本来増加するはずであった約48tのCO2が削減された計算になるという。

 

【受賞者のコメント】

   最優秀賞受賞者の“根間康夫”さんは、屋上への芝生植え付けとパーゴラの設置を実現した。施工会社に依頼したので費用は170万かかったが、4~5日ですぐに断熱効果を体感することができたという。「最上階は暑かったので、断熱の面でとても助かりました。実際に、クーラーの温度は2~3度下げています。あとは、スタッフの喫煙所兼休憩所として利用したり、屋上でバーベキューや花火観覧などの懇親会の場として活用しています」と述べた。

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根間康夫さんの作品

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根間康夫さんの作品

 

  

 

 

 

   優良賞を受賞した“高嶺ヤスエ”さんは「主に、あまみつとベンジャミンを植えています。うちは喫茶店をしているのですが、人の出入りが多い日には違いに気付かないものです。それが、夏場の暑い時期で人の出入りが少ないと、木があった時期とない時期での違いが分かるんですよ。ちなみに、壁面緑化をやり始めて今年で20年が経ちます。緑を目にしながらコーヒーが飲めるのは気持ちが良いとお客さんに喜ばれて常連さんも増えました」とほほ笑む。

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高嶺ヤスエさんの作品

高嶺ヤスエさんの作品

高嶺ヤスエさんの作品

 

 

 

   

 

  優良賞に選ばれた残り2つは“ARG”と“ホテルサンパレス球陽”。330号線沿いに建つARGは、手入れの行き届いた壁面緑化に成功している。34年前の設立当初におおいたびというツル系の植物を這わせた。ARGの大城さん曰く「うちは設計事務所なのですが、壁面緑化によって柔らかい雰囲気を与えることと、330通りに対してうるおいを与えることが当初の目的であったようです。緑化されている部分とされていない部分の壁面を触ると、温度差がわかりますよ」。通常は自分達で手入れをして、届かない部分は、年2回業者へ依頼しているという。梅雨時期は延びる速度が速いので、週に一度の手入れを必要とする。そういった手間があって、あの美しい景観は守られ続けてきた。

ARG作品

ARGの作品

ARG作品

ARGの作品

ホテルサンパレスの作品

ホテルサンパレスの作品

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ホテルサンパレスの作品

 【奨励賞受賞作品は下記4点】

瑞慶覧恵子さんの作品

瑞慶覧恵子さんの作品

瑞慶覧恵子さんの作品

瑞慶覧恵子さんの作品

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知念高子さんの作品

知念高子さんの作品

知念高子さんの作品

 
棚原尚美さんの作品

棚原尚美さんの作品

棚原尚美さんの作品

棚原尚美さんの作品

平良京子さんの作品

平良京子さんの作品

平良京子さんの作品

平良京子さんの作品

国指定重要文化財【津嘉山酒造所】<名護市>

2009年11月25日

会社名:合資会社 津嘉山酒造所(つかやましゅぞうしょ)

所在地:沖縄県名護市字大中477

連絡先:0980-52-2070

ホームページ:http://www.awamori-kokka.co.jp/

建物完成:昭和3年(1928年)

棟梁:金城徳三郎さん

設計:島袋純一さん

 

【築81年の酒造所兼住宅】

  戦前からある赤瓦木造建造物であり、伝統的な泡盛造りを行っている酒造所として、2009年6月30日に国指定重要文化財として登録されました。

  同酒造所は名護の市街地に建てられており、米軍の事務所として利用する目的で残されました。占領中は、事務所に加えて、パン工場としても使われていたということです。その名残として、酒造所の鴨居にOFFICERS QUARTERS(従業員宿舎)という英字が刻まれています。戦後には、家を失った人々の仮住まいとしても利用され、歴史的にみても大変興味深い建物です。

全体像
全体像

 図2-72

平面図

 

 

 【津嘉山酒造所が貴重な理由つ】

①  『主屋』

  多くの建物を焼失させた沖縄戦において、戦前から存在する貴重な赤瓦木造建造物。県教育庁文化課の下地二夫指導主事のコメントの引用を以下に掲載します。「主屋の座敷飾りは壁に組み込まれており、伝統的な沖縄の住宅にはないつくり。昭和初期の建築史の変遷を知る上で重要な建造物」。

 

②  『麹屋』

    内部は柱を約2m間隔でグリット状に配する産業施設らしい造りになっています。県内で唯一主屋と麹屋が隣接している建物であり、今では希少な近代泡盛工場施設です。

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③  『正門及び外塀』

    アーチ型に取り付けられた鉄材や、柱の頭のデザイン等から、洋風建築導入期の門構えの姿を知るうえで貴重とされています。

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④  『門及び内塀』

③と同じく、洋風建築導入期のデザインを知るうえで貴重とされています。

 

⑤  『南井戸』

『南井戸』琉球石灰岩の切石でつくられており、洗い場と池の噴水に水を供給するためのタンクがついている。過去の生活様式を知るうえで貴重だとされています。

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【「主屋」「麹屋」「宅地」に関して、国指定文化財等データベースより引用】

ー「主屋は、泡盛醸造のための施設と居住部分を一体とした形式で、麹屋とともに昭和初期の酒造施設の形態を良くとどめており、貴重である。また、主屋居住部は沖縄地方の伝統的な住宅平面を受け継ぎながら、近代的な展開も示しており、沖縄の近代住宅を理解する上で重要である。」

 

【「津嘉山酒屋保存の会」説明】

沖縄で唯一、戦前の泡盛工場の姿を残す「津嘉山酒造所」の建物と、そこで今もなお営まれている泡盛造りを保存する目的で、平成17年1月29日に発足した団体です。

 

<津嘉山酒屋保存の会>

ホームページ:http://tukazan.jimdo.com

連絡先:名護市教育委員会 文化課文化財係 0980-53-3012

 

住宅瑕疵担保履行法

2009年11月13日

 10月1日から「住宅瑕疵担保履行法」が施行されました。これについて詳しい(社)沖縄県建築士事務所協会の副会長である松川清伯(桜設計工房代表取締役)さんに、その内容をお伺いしてきました。

 

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【Q】住宅瑕疵担保履行法とは何ですか?

【A】平成12年に品確法が成立しました。それによって、新築住宅における『構造上の問題』と『雨漏り』を対象に、10年間の瑕疵担保が必要であるという法律が成立しました。しかし、バックアップがなかった。10年の保証はあるが、建設業者とか開発業者が倒産すると無にきす。そのため、姉歯事件をきっかけに保険制度または供託制度を設けなければいけないと国は考えたんです。それが、今回の『住宅瑕疵担保履行法』です。保険に加入して検査して貰います。建設業者などが倒産しても10年間は担保しようというわけです。平成21年10月1日以降に家主に引き渡す住宅について適用されます。

 

【Q】住宅とされる範囲を教えて下さい。

【A】住宅とは、一般住宅、民間の共同住宅、民間の分譲住宅、国などの公営住宅などが含まれます。国であろうが地方自治体であろうが、住宅と名のつくものは全てそういう保険か、供託が必要ということになりました。これは強制なので、これに入っていなければ建物を施主へ引き渡せないということになりました。

 

【Q】保険料は施主が支払うのですか?

【A】あくまで建設業者や宅建業者が、保険法人に支払います。分譲マンションで言えば、直接施主に建物を引き渡す側が、保険に入るか供託をしなければいけません。つまり分譲に関しては、建設業者から宅建業者に引き渡されて、宅建業者(事業者)から一般ユーザーに引き渡されますよね。この場合は宅建業者が瑕疵担保保険を支払うことになります。一般住宅の場合は、施工業者(事業者)になります。基本的に事業者に対する法律なので、一般的には施工業者が払うということです。検査料金も保険金も、事業者が支払います。しかし、保険料を住宅価格に含めることが可能なので、最終的には施主が負担することになるといえるかもしれません。

また、3階以下の場合、2回ある検査は“基礎の検査”と“躯体検査”といわれるもので、検査費用は全て事業者が支払うことになっています。しかしながら、最終的にはエンドユーザー(施主・住宅発注者)の負担になるということです。住宅建設では、それまで見込んでおかなければならないということです。ちなみに、これは掛け捨てです。これは余談ですが、私どもの設計事務所では、住宅を設計する時には、検査費用と保険費用をお伝えします。各設計事務所にも、今後はそれをして欲しいです。

 

【Q】これまでとの違いは何ですか?

【A】これまでは、公庫の借り入れをするときのみ、そういう検査がありました。銀行の借り入れの時の検査はなかった。ただ、公庫の場合、融資基準がありますでしょ。バリアフリー、断熱、耐震基準の増強とか、いくつかあって、その基準に叶っているかどうか融資決定前に審査して手続きがある。

 今回の『瑕疵担保履行法』は、あくまで事業主に対しての縛りです。構造躯体と防水に関しての瑕疵(欠陥)について、10年間瑕疵保険を担保するということです。ただ、沖縄県の建物は、ほぼ鉄筋コンクリート造ですよね。ですから、10年で問題が出てくるというのは、余程のことがなければありません。ただ、防水に関しては多々あるようです。内地は95%が木造だから、また違ってきますが。

 

【Q】建物躯体の問題点は10年過ぎてから出てくるのではと思われますが、20年くらい保証しなければと思うのですか?どうして10年に設定されたのですか?

【A】品確法上の瑕疵担保の義務づけが10年間の為です。

 

 

【Q】瑕疵がわかるのは、どのタイミングですか?

【A】一般的には設計事務所が1年検査、2年検査を行います。住んでいる方が認識をしなければ分からないこと。それから調査をします。現場調査は事業者が行い、保険法人に通知して、損害調査員が事故調査を行います。瑕疵と判断されたら工事が行われます。

 

【Q】依頼した後で瑕疵でないと判断された場合は、調査費用は施主の負担になりますか?

【A】保険会社が調査を行うので、施主が支払う必要はありません。ただし、検査費用と保険料は事業者もちですが、最終的にはエンドユーザーの負担になるというわけです。この保険は強制です。保険手続きをしていないものは、引き渡せないんですよ。

 ただし、ある建設会社が担当者の手落ちで検査をしなかった。何軒も住宅をつくっている。年間5軒の工事をしたとして、4軒は手続きをして保険の検査もすませて、保険証書を受け取ります。その中の1軒だけ手続きをしていなければ、これを引き渡すためには、1年間引き渡せない。引き渡すために中古にしなければいけない(1年たったら、中古になるの?中古って、誰かが住んで後ではなくて、期間によって決まっていたんだね)。どうしても引き渡したいときには、住居(戸)1棟あたり2000万円10年間供託をしなければいけない。供託すれば引き渡せますよ。

 

【Q】施主の方が普通2回か3回に分けて工事金の支払いをしますよね。施主の方も住めないのですか。

【A】それは、事業者に対して裁判を起こせるわけです。引き渡せないのは事業者の責任ですからね。その保険に入ったものを引き渡して住まわせたとしたら・・・。また、これは報告義務があるんですよ。保険に入った、または供託した。事業主が半年に1回報告義務があるわけですよ。これは、建設業に登録してる、宅建業に登録している。地方自治体、沖縄県ですと、県の方に報告しなければいけない。半年に一回。

 今度の場合は、10月1日から、3月31日までに、どういうものを、どの程度の規模のものを保険に入って、または、供託して引き渡しましたという書類を作成して、来年の4月1日から、3週間の間に県などに報告しなければいけない。それを怠ると、罰金か、または営業停止とか、そういう形もあります。

 

【Q】工事の途中で施工業者が倒産したらどうなりますか?

【A】引き継ぐ会社が、工事を継続すれば良いだけです。例えば、A物件住宅が150㎡あったとすれば、その保険料と検査料は保険法人へ最初に支払われます。

 

【Q】工事代金は普通2回か3回に分けて支払いしますよね。施主のほうは。その時に払った分の工事をやっていれば良いですよね。払った分の工事が終わっていない時はどうなりますか。

【A】それは民事になるので、この保険法人とは一切関係ない。仮に施主が施工の履行について損害を受けたとしても、この保険とは関係ないことになります。現場検査をする前に、保険法人に加入します。その時点で、保険料と検査料は一括で建設業者が支払いをします。次、それを引き受けて下さるところは、それを継続するという、・・・これは、まだそういう事例はありませんが、おそらくそういう形になるかと思います。また、同じように、手続きを踏んで検査をして保険証券をおろすという形になろうかと思います。ですから、保険というものは、施主には有効にきたすと思います。完成後、建設業者が倒産したとしてもその保険は継続されます。そして例えば、施主と事業者が、瑕疵(欠陥)について意見のくい違いがある場合は、1万円を出して紛争処理センターへ。すると、仲裁してくれます。これはあくまでも、保険についてのみ。供託に関しては、その対象になりません。

 

【Q】供託というのは、どこへ供託するのですか。

【A】法務局です。2000万円供託して、2000万円を途中で貰いたいと思ってももらえません。供託は10年間。事業者が倒産した際、瑕疵が発生したにも関わらず不履行の場合は、2000万円の中から補填していくという形ですね。

 

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 ( ↑ 国交省のホームページから引用)

第7回住宅建築賞

2009年11月6日

「住宅建築賞受賞者4名」

 

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  「第7回住宅建築賞」の表彰式が、10月19日に浦添市役所で行われた。25点の応募作品の中から選定されたのは4作品、主催団体である沖縄県建築士会の大城元臣会長は「作品を選ぶのは悩ましかった。去年と今年の審査に携わって思うことは、生活者の住み心地感や、人間味の温かさが出ている作品が審査員に好感度を与える」と述べた。

 根路銘安史氏は雪国から移住する家主の生活に気を配り、温かみのある終の住処を実現させ、大嶺亮氏は間の取り方に関して、新しい試みに挑戦した。また、福村俊治氏は多様な空間を持つ新しい沖縄の住宅を表現し、金城豊氏はシンプルでありながら洗練されたデザインを提案している。

~受賞者は次の通り~

住宅建築大賞=「鈴木邸」根路銘安史さん(アトリエ・ネロ)

住宅建築奨励賞=「お互いの気配があちらこちらにちらほらと」大嶺亮さん(ファイブディメンジョン)

住宅建築奨励賞=「宜野湾の家」福村俊治さん((有)チームドリーム)

審査員特別賞=「無題」金城豊さん((有)門一級建築士事務所)

 

 ↓ 住宅の画像など

★住宅建築大賞「鈴木邸」

根路銘安史さん(アトリエ・ネロ)

住宅建築賞「鈴木邸」 

 住宅建築賞「鈴木邸」01

 住宅建築賞「鈴木邸」02

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★住宅建築奨励賞「お互いの気配があちらこちらにちらほらと」

大嶺亮(ファイブディメジョン)

 

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★住宅建築奨励賞「宜野湾の家

福村俊治さん((有)チームドリーム)

 

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★審査員特別賞「無題」

 金城豊さん((有)門一級建築士事務所)

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【住宅建築大賞】 

『鈴木邸』

根路銘安史さん(アトリエ・ネロ)

 新潟から移住された方の家で、“家主がどういった生活をするのか”ということに一番気を使いました。定年後に沖縄へ来て庭いじりとか畑仕事をしたいということで、床を全部なくしました。土間の生活ができるのかという不安があったんですけど、作業をこなしていく中で不安は解消されました。

 床は全て琉球石灰岩で、壁と天井は家主さんが琉球漆喰を塗っています。一緒につくり上げる作業をしたんですよ。赤いシーサーも、住居者の手作りなんですよ。とても大らかなご夫婦で、土に接して生活するという希望が強かったです。それを考慮して、お二人が緑をつくったり畑をつくったり、それらを楽しみながらできるようにしました。琉球漆喰を塗ったのも、自分達でメンテナンスできたり、自分達でアレンジしつつ遊べるようにしたからです。

 建物自体は真四角でシンプルですよ。風が抜けるように、影ができるようにと考えただけ。建物が完成されてから引渡しではなくて、これからどんどん変わっていくだろうというイメージの家です。建築でつくり込んだのではなく、“その人達が創り上げられる場所を造ってあげられたカナ”と思っています。

 

<審査員の評価>

●層積造の間取りプランの特徴がよく出ている作品で、風通りもよくクライアントが亜熱帯気候で生活をしている様子が伺える。(大城元臣さん)

●この作品では、「戦後の沖縄が歩んできた住宅素材」である「CB造、補強CB造」による作品であり、沖縄の建築構造素材の歴史観を感じます。単純な形状の中に住宅の諸要素を「設計者が提案する空間構成」としてあり、「住まい」に対する考え方を設計者自身が自問自答した経緯が説明文から読み取ることができます。さらに、作品全体から「住まい手の生活感」が溢れ出しており、設計者が「施主の住まいに対する考え方」を充分に実現できた作品だと感じられ、加えて経年変化の状況により、「生きている住まい」を感じ取ることができます。(中島親寛さん)

●移住者であるクライアントと共に、沖縄での住まい方の多様性を提案したオリジナリティ溢れる住宅。外見は一見普通に見えるがプランニングや仕上げ材の選定、半セルフビルド的な完成させない住まい造りの在り方からクライアント住むことへの強いこだわりを感じます。一般的ではないかもしれませんが、沖縄での家づくりに一石を投じる住宅と思えます。(伊佐真吾)

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【住宅建築奨励賞】

『お互いの気配があちらこちらにちらほらと』

大嶺亮さん(ファイブディメンジョン)

 外に対して開放的にせず、中の護られた空間を作りたいということで中庭をつくりました。中庭があることで、それを介していろんな視線が行き来することを狙っています。“見えすぎないけれど、気配を感じるように。目線がズレながらも、繋がるように”ということを考えて、窓の位置とか大きさとかをセットしました。

 この住宅は、下の階に母親、上の階にご夫婦とお子さんが2人が住む2世帯住宅です。家族が一緒に住むということは、付かず離れずの関係がすごく重要だろうなということで計画を進めました。間取りを見て頂くと解るんですけど、中庭の吹き抜け部分と1階部分の吹き抜け部分。ここは、くっついていてもプランとしては成立するんですよ。ただ、これがくっついちゃうと、“間”とか“繋がり”がなくなってしまうものですから。どちらかというと、俗にいう間取りを計画しているのではなく、逆に隙間というのをどの様に設計すべきかと考えてトライした建物です。

 

<審査員の評価>

●2世帯としては、決して大きくない敷地にコンパクトにまとめられている。それぞれの空間の配置や視点の動き等、親子世帯と子世帯が楽しく生活している光景が伺える。又、プレゼンテーションもタイトルと写真が明快に設計者の意図を伝えている。(武岡光明さん)

 ●2世帯住宅の提案として選びました。間取りと断面構成に縦横の空間の繋がりが密に表現されている。それは親子の相互の関係、見逢う、造って見せる、気配など、クローズドになりがちな現在の家族の在り方の提案として評価。(金城義治さん)

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【住宅建築奨励賞】

『宜野湾の家』

福村俊治さん((有)チームドリーム)

 

 <審査員の評価>

● 戸建住宅の主屋と離れの和室の配置が良い。主屋の大きなキャノピーを利用し離れの和室との間にコンモンスペースを創り出していて、なかなかの雰囲気である。離れからの縁側を通しての外部空間への繋がり、又内部や小屋組のデザインも良いと思う。(金城義治さん)

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【審査員特別賞】

『無題』

金城豊((有)門一級建築士事務所)

 

 <審査員の評価>

●立地計画、プラン、意匠とも力量ある作品である。(大城元臣さん)

●モダンで洗練されたデザイン力と、ディテールまで目の行き届いた繊細さを感じる。ただ、住宅としては無機質な感があり、台風等、メンテナンスが大変だと思う。(武岡光明さん)

●この作品では、設計コンセプトが明確であり、これらのコンセプトを具現化した作品です。建物を建築することで「原風景」を壊さないようにすることへの配慮、非常にシンプルでありながら洗練されたデザイン、そしてディテール図により設計者の建物に対する“想い”がより明確になっています。一見すると、建築雑誌から抜け出してきたような“作品”ですが、類希な素晴らしい作品を提案し、実現できるようになったと感じました。(中島親寛さん)