瀬長邸<北谷町>

2010年8月17日

【瀬長邸情報】

所在地:北谷町

規模:RC造2階建て

間取り:5LDK(LDK+和室1部屋+洋室3部屋+寝室)

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―(取材時)2010年6月の状況

居住者:70代のご夫婦+40代の長男

居住年数:3ヶ月弱

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70代で建てた3度目の住まいは、バリアフリーやオール電化という大きなものから、寝室にお手洗いを置くなど細かいものに至るまで、将来を見据えた工夫が施されている。初めて設置した対面式キッチンが夫婦の会話を増やして、これからの日々も穏やかに暮らしていけそう。

瀬長邸のある一帯は住宅街で、徒歩5分圏内には総合病院、歯科医院、皮膚科、飲食店、エンターテイメント施設もあり、とても利便性の高い地域。ただ、すぐ北側に嘉手納基地があるので、補助金を活用して防音対策を施してある。

【3度の新築】

<1度目の新築>

「最初に家を建てたのは、22歳~23歳の頃です。計画は母親任せでしたが、資金は自分で出して、親戚の大工さんにお願いしました。あの頃は大工さん任せなので、設計図がないから自分でイメージをしました。あの頃はセメント瓦が流行っていて、沖縄市の借地に木造平屋建てを建てました。組立て始めてから、1日で建ちましたよ。

その家は、2度目の新築時に家内の妹に譲って、現在は別の人が購入して住んでいます」。

<2度目の新築>

「30代の頃で、子供が2歳~3歳でした。1968年当時に、坪1万円の土地を114坪購入しました。今だと、通常の不動産売買価格で、坪28万~29万はするはずです。

長田設計の設計士が遠い親戚にあたるので、そこにお願いしてRC造の2階建てを建てました。RC造にしたのは、強風が直に吹く場所だったことと、借り入れ金額が木造よりも高く設定されていたので決めました」。

2度目の家は、県道24号線の拡張工事のため立ち退きを余儀なくされた。

<3度目の新築>

「北谷町が所有していた土地を購入して、キシモト建築設計室に設計を依頼しました。所長の岸本本秀さんは、北谷町まちづくり研究会の会長をしていたので、会合で顔を併せる機会が多かったんです。それに、彼は公共工事も手掛けているし、住宅の実績もあったので信頼できました。

実を言うと最初は、8割がたハウスメーカーに決まっていました。ところが、雨水タンクが設置できないことが分かって止めたんです。沖縄は、以前断水が多かったでしょう。また何時断水がくるかわからない。それに、今の家に引っ越す前は、もっと植物があったので、水道代が馬鹿にならなかったんですよ。だから、最終的に設計士さんへ依頼しました」。

広いベランダ

広いベランダ

雨水タンク

雨水タンク

 

 

 

 

 

 

 

【購入する土地は、琉球風水にも気を配る】

 

仏壇を継承する立場にある瀬長さんご夫妻は、購入する土地に関して充分な注意を払うべく、三(さん)世(じん)相(そう)(占い師)のアドバイスに従いながら、結果的に新築まで3年という時間をかけた。

(ご主人)

「沖縄では“物(むん)習(なれ)~しにいく”と言うでしょう。三世相のところに行って“方位が家族の運勢と合うか”“引っ越し日はいつが良いか”等を聞きにいくんですよ。年(とぅし)穴(あな)というのがあって、それが一番怖いよ。それを無視して、亡くなったという人の話を聞いたことがあるし、後で気づいて建築途中でストップしたという話も聞いたことがありますよ」。

(奥さん)

「2度目に家を建てた時は自分達の土地だったし、子供が2歳~3歳で私達は30代でした。あの頃は、信じていませんでしたよ。若かったんでしょうね。この年(70代)で3度目の新築をすることになって、初めて三世相に見て貰いました。購入する土地だったので、敢えて知る必要もあったんですよね。信じるか信じないかは置いといて、“良い”と言われたら安心ですよね」。

一家に合う方角や日取りは、干支から導き出される。悪くても変更がきかない場合は、良い方向へ運ぶ対策方法を教えてくれるという。

【沖縄の引っ越しは,火(ひ)ぬ神(かん)(火の神様ぬす・まーす(味噌・塩)から】

古来より日本全国の台所に存在していたと言い伝えられている火(ひ)ぬ神(かん)(火の神)。沖縄では、現在もその習わしが続いていて、旧暦の1日と15日は花木や盛り塩を取りかえて、日々の感謝や願いごとをする。

(ご主人)

「火(ひ)ぬ神(かん)は台所に祀られている火の神様ですよね。味噌と塩は、生きていくために人間が必要なものとして考えられていたものです。引っ越しに適した日に移動することが難しい場合は、火ぬ神と味噌、塩だけを置いてきます。先に火の神様を・・・・・(うんちけー)(ご招待する)するわけですね」

 

【LDKと和室を隣接させて開放的に】

14畳の広いLDKと6畳の和室が隣接していることで、広い空間を実現。通常より大きくとられた窓枠と、屋根の傾斜に沿って形どられた和室の天井が、より一層の開放感を与えてくれる。

「以前の家は、台所が8畳あって広かったんだけど、個室になっていたから料理中に話ができませんでした。それに、料理を運んでくるのも大変でしょう。だから、今度はつなぎにしたいと思っていました。そうすることで、リビングにいる人と話すこともできます」。利便性を考えたキッチンの配置は、開放的な空間の実現にも繋がったよう。

広い空間

広い空間

LDK

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<ひと工夫された和室>

大きく取られた窓枠

大きく取られた窓枠

傾斜のある天井

傾斜のある天井

 

 

 

 

 

 

<ひと工夫された仏壇>

通常は仕舞う

仕舞う

出す

出す

焼かない

焼かない

 

 

 

 

 

 

【周辺環境を利用して風や光を入れる】

最初の木造と2度目のRC造を経て、木造の涼しさを実感するも、3度目をRC造にしたのには、強風が直に吹く土地で耐久性を重視したから。設計上の計算で風をコントロールすることで、暑いというRC造のデメリットは払われた。

風のコントロールはさることながら、光のコントロールにも抜かりがない。当初の計画になかった吹き抜けは、明るい家を希望したご主人の判断で、向いにある水銀灯や街灯を活用したいという提案もご主人から。午後7時まで電気をつけなくても生活できるほど、自然環境や周辺設備から光を取り入れる工夫がなされている。

【将来を見据えた工夫】

5LDKの室内に設けられたお手洗いは、1階の玄関横と2階、寝室の3ヵ所。室内はバリアフリーにして行き来のし易い環境を作った。

また、オール電化にしたことで、自分達の安心だけではなく、離れて暮らす子供達の安心に繋がった。料理が終わるとアナウンスで教えてくれて、3時間以上つけっぱなしにすると自動的に消えるという。

ご主人曰く「初期投資には費用がかかりますが、長い目でみればオール電化にした方が良いですよ。お勧めです」。コスト面を考えても、満足しているよう。

【大陽光発電でオール電化】

以前は15000円前後の光熱費を支払っていた瀬長さん。ボイラーを使用していたので石油代がかかり、電気料金、ガス料金もそれぞれに発生していた。

オール電化にしてからは、3月使用分が6871円、4月使用分が8943円なので、単純計算しても、その差は半分弱。そのうえ、太陽光発電システムで売れた電気は、最初のひと月で16080円。公共料金が半分弱安くなった上に、電力会社から売電料金が振り込まれる。

ご主人曰く「初期投資には費用がかかりますが、長い目でみればオール電化にした方が良いですよ。お勧めです」。

太陽光発電装置

太陽光発電装置

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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設計:キシモト建築設計室

規模:RC造2階建て

建築面積:106.24㎡(32坪)

延床面積:143.90㎡(44坪)

建築:琉幸建設(株)

電気設備(全般):南光電気

太陽光発電システム:海邦電気工事

キッチン:トステム

設計期間:約2年

工事期間:平成21年7月4日~平成22年2月26日

総工事費:約3800万円(建築工事費+システムキッチン140万円+太陽光発電装置240万円含む)

平良邸<名護市>

2010年7月29日

所在地:名護市

構造:RC造平屋建て

間取り:3LDK(LDK+和室+洋室+寝室)

正面

右側正面

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左側正面

 

 

 

 

 

―(取材時)2010年4月の状況―

家族構成:夫50歳、妻48歳

住居年数:4ヵ月

奥様

奥様

 

 

 

 

 

 平良邸は新規の都市住宅エリアに建つ住宅の一つ。平成19年度末に県知事の建設許可がおりたエリアなので、周辺にはいくつか建設中の住宅が目に入る。緑に囲まれた環境と、高台にあることで見渡せる海が、より良い住環境を提供している。更に、新市街地が車で10分以内という高い利便性が嬉しい。

 

【夫婦のライフスタイルにあわせた家】

 平良さんご夫妻の週末はとても活動的。ご主人の本業とは別に、趣味と実益を兼ねて畑仕事や釣りをして、忙しくも楽しい時間を過ごしている。

 そんなお二人のライフスタイルに合わせた住まいは、車庫から浴室へ直に行けるように工夫されていた。そのおかげで、海や畑から汚れたまま帰れるので、荷物が最小限だし無駄に洗濯物が増えない。

 更に嬉しいのは、通路途中に倉庫があること。浴室へ辿り着く前に、倉庫に農具や釣り具、持ち帰った収穫物を納めることができる。それらの収穫物が、後日食卓に並べば、一段と楽しいひとときを過ごせることだろう。

 

【将来を見据えた住環境】

 将来のことを見据えて、バリアフリーと引き戸を希望。また、出し入れが楽な電動式の堀コタツや、靴を履く際に便利な収納式の椅子。掃除がし易いようにトイレと脱衣所をタイルにしたことは、清潔感を保つ意味でも最適だという。

電動式コタツ

電動式コタツ

収納中

収納中

収納後

収納後

 

 

 

 

【景色もプランの一つに】

 開放的な空間を手に入れるために、広い玄関と高い天井を希望。そのため、通常は2.4m~2.5mに設定される天井高は、2.7mと充分にとられている。

 更に、はきだしを大きくして窓を多く設けたことで、和室から南側方向に海を見渡すことができる。その景色と住まいの工夫が相まって、平良邸の魅力は倍増する。

 同じように景色を一望できる屋外スペースでは、バーベキューをすることも可能。「ここから、祭りの花火も見えるんですよ」と、これからの季節が待ち遠しい様子。

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【新築の支払いが、アパートの家賃とほぼ同額】

 住宅を建てると決めてから、住宅財形貯蓄を始めたのが5年~6年前。年間100万円の貯蓄を6年間行い、残りは銀行の借入れでやりくりをした。 

 かかった工事費用は約2000万円、土地は63坪で600万円の土地を一括で購入して、300万円近くかけて太陽光を設置した。工事費、土地代、太陽光、設計料などを含めて、かかった費用はおおよそ合計3000万円。

 想定外に追加された費用は、土地の整備が予定より2年遅れたことで、幸いにも貯蓄額が増加して補てん費用として利用することができた。

 公庫ではなく銀行での借入れを決めたのは、現段階では公庫の利率が高いことと、民間の方が金利も安くメリットが良かったから。返済額は月々8万円弱で35年ローン。月々の出費額は、以前住んでいたアパートとほぼ同額なので、支払に無理はないという。

 

【やって(使って)良かったが、ここにある

 (大陽光発電でオール電化)——–やってyokattaエコキュート―

 オール電化にしたことで、ガスの基本料金4000円~5000円はゼロになり、太陽光発電により発生する金額は月額平均20000円になる。冬場でも天気が良い日には17000円程で、低くても12000円~13000円のプラス。年間の予想額は、合計22万円だという。

   「太陽光発電を設置した事によって、省エネへの意識も高まり、モニターで発電量や使用料が分かるので、自然と節約するようになりました。又、使用料が安い時間帯に家事を済ませるので、時間を有効に使うようにもなりました」と話す奥さんは、とても満足しているご様子。

 

(腰カベ)———使ってyokatta琉球赤松

 料金がかさむと予想していたので、気に入った腰カベを使って、他はクロスにしようと考えていた平良さんご夫妻。しかし、料金にさほど違いがないことが分かり、壁の上部にも木を採用しました。何を使うかは、設計士さんのアドバイスで琉球赤松に決定。

 奥さん曰く「琉球赤松を利用した腰カベが国頭村役場にあるということで、夫婦で見学にでかけました。実際に完成した感じも、落ち着きがあるので気に入っています」。

琉球赤松

琉球赤松

 

 

 

 

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

設計:西田設計

規模:RC造平屋建て

敷地面積:208.70㎡(63坪)

建築面積:104.16㎡(32坪)

延床面積:97.84㎡(29坪)

建築:ツナミ組

電気設備・水道設備:(有)きみ山工業

キッチン:名護ウィンドウサービス

主要構造:RC造ラーメン構造

地域地区:都市計画区域内

用途地域:未指定地域

設計期間:平成20年8月18日~平成21年4月20日

工事期間:平成21年6月1日~平成21年11月20日

総工事費:約3000万円

喜納邸〈名護市〉

2010年5月13日

所在地:名護市

構造:RC造壁式構造平屋建て

間取り:4LDK(LDK+和室1部屋+洋室2部屋+寝室)

 

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 同じ土地に2度目の新築を建てた喜納さんご夫妻。1度目の失敗を生かした2度目の家は、その土地に流れる風さえも味方につけて、退職を迎えたご夫婦の終の棲み家として最適な空間を実現させた。

 

―(取材時)2010年4月の状況―

家族構成:ご夫婦の二人暮らし

ご主人:63歳

奥様:59歳

住居年数:約2年半

 

【設計士の選定】

「友人の話で西田設計士についての評があり面倒見がよくかなり良い仕事をするし、すべて任せても安心であるとの情報をえて家内と二人で直接会ってみました。 

  我々素人にとって設計事務所は敷居が高い所ですが、話をきいてみると説明が丁寧で分かり易いと言うこと、また私と相性が合いそうだということで即座にお願いをしました」

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室内

 

 

 

 

 

【設計上の注文について】

「まず老後のことを考えて、建物は平屋建てにすることにしました。また、部屋、トイレ、浴室の各出入り口はすべてバリアフリーにすること、トイレは夫婦部屋に近いこと、男子用トイレは特別作らず浴室にもうひとつ設置することを希望しました。

 建て替え前の家は玄関の向きが北で、冬は風の入りが凄い上に、夏は風が入ってこないという状況だったので、玄関の向きは北を避けることにしました。あと、車庫の屋上は菜園にしたいということと、車庫のシャッターは軽量アルミにしたいという希望を伝えました。割高なアルミにしたのは、スチールだとすぐに錆びてしまうからです」

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菜園

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【オール電化】

「大まかな打ち合わせの段階で、設計士さんからオール電化(IH)を提案されました。そのことに全く不案内の私達でしたが、設計士さんが沖縄電力の係に連絡してくれたので、後日詳しく説明を聞くことができました。ちょうどIHのキャンペーン中で、かなり割安料金で設置することができました。安全性や深夜割引料金等、内容も満足しています」

 

【図面よりイメージし易い模型】

「最初の平面図から何度か手直しをして貰って、全設計図の作成に至りました。出来上がった設計図を見て、その分厚いことに驚きました。かなりの時間をかけてチェックしてみましたが、素人には全体のイメージがしづらいものです。鉄筋配筋とか強度のこと等は全くお手上げだったので、プロである設計士さんにお任せしました。これは、素人である私の理想とすることですが、忙しい設計士さんには無理を承知で完成模型を作成して欲しいものです。それによって、かなり理解し易くなるように思います」

 

【仕上がりについて】

 「“家は3回建てないと満足しない”という言葉があります。私は同じ土地に2度目の建築でしたが、仕上がりは友人の噂にたがわず、家内も私もほぼ満足のいくものでした。

 こちらからの要望に加えて、設計士さんだからこそのアイディアをいくつか提案してくれました。建て替え前の家は、床下の湿気が酷くて合板の床が腐って抜け落ちることがあったので、床下全面木炭を袋詰めのまま放置することを勧められました。あと、提案された天井高窓を設置したことによって、風の通りが良くなった上に温かい空気が天井から抜けてくれるようです。屋根に赤瓦断熱をしたことと天窓を設けたことで、昼間はクーラーをほとんど使わなくなりました。ただ、換気のことを考えると、各部屋に換気扇を入れるべきでした」

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湿気対策

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通風対策

通風対策

 

 

 

 

 

 

「住んで1~2年しなければ現れない欠点もありました。たて戸の合板を張る接着剤が2年ほどしてから、表面に染み出しました。たて戸にシミがあるようで、見た目に悪くて困ったので、設計士さんに連絡をしました。それ以外は、生活上特別に困ることはありません」

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(;。;)

 

 

 

 

 

【資金計画】

 喜納さんご夫婦は、同じ土地に2度の家づくりを経験している。1度目の新築は、当時ご主人は30歳で、奥様は26歳。今回の新築は、ご主人が63歳で、奥様が59歳。

 1度目は150万円で土地を購入して、公庫(利率5%)からの借入れで新築を実現。返済は、月々20000円の25年払い。2度目は同じ土地での新築で、支払った住宅資金は2500万円。それに加えて、IH関連が100万円かかったそう。ご夫婦の退職金で支払った。

 

(ライター 比嘉政勝) 

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診療所(内科)・・・1分

バス停・・・3分

コンビニ・スーパー・・・5分以内

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

設計:西田設計

規模:地上1階建、地下1階車庫

敷地面積:208.70㎡

建築面積:104.16㎡

延床面積:163.17㎡ 

建築:(有)つなみ組

電気設備・水道設備:(有)電研

キッチン:タカラスタンダードから取り寄せて、工事は共同ガス

主要構造:RC造壁式構造

用途地域:第一種中高層住居専用地域(許容建ぺい率60%・許容容積率200%)

設計期間:平成18年1月15日~平成18年5月15日

工事期間:平成18年6月18日~平成18年12月5日

総工事費:2600万円

知名邸<うるま市>

2010年4月7日

【知名邸情報】 

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所在地:うるま市

構造:RC造平屋建て

間取り:4LDK

 

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―(取材時)2010年3月の状況―

家族構成:ご夫婦+子供2人

住居年数:1ヵ月半

―(新築時)―2010年2月の状況

夫38歳、妻35歳、子供2人(4歳と12歳の男子)

 

 ネイビーカラーが印象的な知名邸は、丈夫な住まいを第一条件にして、シンプルな形のRC造平屋建てを実現。自分達の手で造れるものは、後から足していくというスタンスでコストを抑え、コミュニケーションの場であるLDKに関して細かく希望を出した。

 ご主人の手があいた時に、徐々に足されていく塀、芝生を植えるという縁側の側、砂利をしくという中庭。屋根を付けるという洗濯干場。少しずつ表情を変えていく知名邸は、これからが完成予定。成長していく我が家を通して、LDKに集う家族の会話も弾みそう。

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【念願のマイホーム】

 以前から話しには出ていたものの、なかなか進まなかったマイホーム計画。借入年齢の制限や親の病気がきっかけになり、実現へ向けて動きだした。地盤の問題を解決して建てたのは、RC造の丈夫な平屋建て。北側と東側の先に山が構えている窪地に建ち、近くの坂道から付近を見下ろすと近隣には住宅が軒を連ねている。敷地に余裕があることで外観はコンパクトに見えるものの、LDKと和室が隣接していることで住宅内部は広く感じる。 

 周辺環境で考えると、スーパーやデパート、ホームセンターが近くなったことで利便性が増し、実家近くの土地を親から譲り受けたので、急用の場合でも親に頼り易いし、周辺に親類が住んでいるので助かっている様子。息子の学校は離れてしまったが、その分運動量が増したので好都合だという。

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【キッチンは、合理性と円滑なコミュニケーションを重視】

 家族とコミュニケーションが取り易いように、リビングや和室の方向に対面式キッチンが設置されている。カウンター付きのキッチンを選んだのは、家族で食べる朝ご飯をイメージしてのこと。時間のない朝は、運ぶ手間を省くことで家族の食事時間を長くとる。食後の片付けもスムーズなので、働いている奥様にも嬉しい工夫だ。

 また、油がこびりつくと掃除が大変なので、収納棚はあえて換気栓から離して設置。家の中心に設けられたキッチンには、合理性と円滑なコミュニケーションを重視した工夫がなされている。

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【住み手のことを考えた工夫】

 将来を見据えてバリアフリーにした内部は、高低差を抑えて引き戸を採用している。2人の息子にそれぞれの部屋を与えたのは、成長していく子供のプライベートを守るため。ぜんそく持ちの長男の部屋は、特に体のことを考えて充分な光と風が入るよう希望した。 

 実際に住んでから出てきた不安は、東側にある豚小屋の臭い。東から西に吹く風を取り入れているので、時間帯や日によっては豚小屋の臭いが風で運ばれてくる。湿気の多い日は、臭いが特に顕著になるようだ。併せて12月~3月は、数百m先の北側に位置する製糖工場の臭いも気になるという。

 窓の開口位置で気を使ったのは、西側に位置する和室の窓ガラス。隣接している住宅と、窓の位置が重ならないようにした。基本的に東西の窓をあけて風を通しているので、隣の家の目線を気にすることなく開けられるのは嬉しい。

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【オール電化】

 掃除が楽で、お湯の沸きが早いオール電化は、とても重宝しているという。しかも、23時~7時の間は電気代が半額になるので、タイマーを利用して無理のない節約生活を実現。団地に住んでいたこれまでの光熱費と比較すると、4,000円~5,000円は安くなった計算になる。

【資金計画】

 予定資金は2,000万円、実際かかった資金は2,300万~2,400万円。親からの応援金100万、自己資金400万、銀行からの借入1,800万という内訳になっている。借入額を1,800万円にしたのは、月々の返済額が7万円を超えないようにするため。

 奥さんとしては、利率の変わらないフラット35を希望していたが、審査の厳しさと、親の病気で早急に進めなければいけなかったこと、また、「今は銀行の方が、利率が良い」という設計士さんのアドバイスによって、銀行からの借り入れをお願いした。

 以前は団地に住んでいたので、月々の支払いは4倍弱にあがった。車のローンが終わったことと、余分な保険を解約したことで、なんとかやりくりできているという状況である。返済期間は35年で、10年間は月々69,200円、10年を超えたら変動制なので金額が変更する。

 これから子供の教育費にお金がかかってくるので、まだ不安は残っているという奥さん。一方ご主人は、自分の家だからどうにでも変えられるという嬉しさと、子供が友達を家に連れてくる機会が増えたという喜びを話してくれた。

 

【土地にかかった想定外の追加金】

 家づくりで予定していた金額は2,000万円ですが、なんやかんやで実際にかかったのは2,200万~2,300万円でした。想定外だったのは、譲り受けた土地を整備するのにかかった追加金でした。

 以前畑として使われていたので、地盤を補強する作業が必要だと言われました。見積もり段階では、使用パイルは7本だったのですが、工事を進めていくと2本追加しなければいけなくて追加金が25万でました。あと、土地を2つに分ける分筆の手続きをしたのですが、それに約36万円かかりました。

 

【親から譲り受けた土地にかかった贈与税】

 税務署から贈与税に関する通知が届いた後で、周辺の宅地単価から贈与税を算出。1万4,400円×84坪ですが、申請が3月15日を過ぎなければ税金がかからないということだったので、3月5日に申請を終えました。

 

【周辺環境】

(交通)バス停徒歩5分以内

(スーパー、デパート)サンエー 車で5分~10分、ジャスコ 車で10分

(ホームセンター)ダイレックス 車で5分、メイクマン 車で15分

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

設計:イーゼル建築企画設計

建築:力建設

設備:翔設備

キッチン:ニッコー

敷地面積:279.05㎡

建築面積:101.42㎡  建ぺい率60%>34.34%

延床面積:90.70㎡  容積率100%>32.50%

敷地条件:区域区分非設定都市計画区域

用途:未指定地域

設計から完成まで:平成20年12月~平成22年2月25日

調査・企画業務 平成20年10月1日~10月31日

基本設計業務 平成20年11月1日~2月28日

実施設計業務 平成20年3月1日~7月31日

監理業務 平成21年8月1日~平成22年2月15日

その他 平成22年2月15日~2月25日

総工事費:(推定)2,300万~2,400万円

照屋邸<本部町>

2010年3月29日

【照屋邸情報】

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所在地:本部町

構成:1階(住宅・カフェ)、2階(貸しアパート)

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―(取材時)2010年3月の状況―

家族構成:大人2人

住居年数:6年経過

   カフェをやりたいという奥さんの夢は、自然豊かなヤンバルの土地で実現した。1階に住居とカフェ、2階に賃貸アパートを併設している地上2階建ての大きな建物は、道路に接した北側に玄関があり、北西には木々が茂り傾斜の先に海が広がる。高い建物が南側にないことで、2階にある賃貸アパートのベランダからは近隣の風景を見渡すことができる。

  北側にあるエキスパンドメタルのフェンスには、ブーゲンビリアや緑の植物が綺麗に咲き誇り、1階で揺れている藤色と黄色の花にかかる様子が、このコンクリート造の大きな建物を自然が豊かな周囲の風景に溶け込ませている。中庭には木々が茂り、カフェの料理に使うハーブや、バータイムのカクテルに使うフルーツも採れる。照屋さんご夫婦は、五感で自然を楽しみながらナチュラルに暮らせる住まいを手にいれた。

【自然を取り入れて五感で楽しむ家】

 もともとの土地にあったアコウの木やマンゴーの木を残したことで、築6年とは思えないほどの緑豊かな中庭を誇っている照屋邸。開放感にこだわって大きなガラス窓を設置したことで、住宅にいてもカフェにいてもすぐ側に緑があることを感じさせてくれる。ただ、石コロが多い土地なので、植栽ができるよう整備中。今は鉢うえした花々が、ところせましと中庭に並んでいる。

  スローテンポの心地良い音楽が流れてくるカフェに足を踏み入れると、暖色系の照明に照らされた柔らかい空間と、そこからの緑豊な景色に心癒されるはず。

 料理には敷地内で栽培したハーブが使われていて、エキスパンドメタルのフェンスに這わせたパッションフルーツがカクテルになる日も近そうだ。ある日は中庭で自然に触れて、ある日は音楽の流れる店内で景色を見ながら食事を楽しむ。自然を五感で楽しめるのが、照屋邸の最高の楽しみ方といえそう。

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【仕切りを抑えて空間を広げたいご主人と、遮ることを減らして広げたい奥さん】

 アメリカ人のご主人が日本の家を見ると、アメリカの家との違いに気付くそう。ご主人曰く「日本は空間を仕切って部屋数を増やすので、外観は広くても内側が狭く感じる」。

  それを避けるべく、できるだけ仕切りをしないでゆとりのある空間を心がけた。和室は来客用として設けたので、プライバシーを守るために、他の部屋から目線が届かない配置にした。独立していても、大きな窓を設置して目線を外に広げさせたことで、開放的な個室になった。

 日本人である奥さんは、大きな窓にこだわって開放感を実現させ、アメリカ人であるご主人は、仕切りを抑えて空間を広げることで開放感を実現させた。最終的には、2人の感覚がうまく融合されたゆとりある住まいが完成した。

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【掃除のし易さとコストダウンを狙って、シンプルなデザインを希望】

 シンプルなデザインで掃除のし易さは実現が見込まれたものの、コストダウンのためには更なる努力が必要とされた。そのため、当初予定されていたミニキッチンの設置を取りやめて、備え付けの収納も全部省いた。

 奥さん曰く「予算の関係で、しょうがなく変更したのですが、全然困っていないんです。工夫しながらいくらでも造っていけるし、デザイン的にはおかしくなっているけど、使い勝手は良いですよ」。

 手作り収納を造るために使う材料は、ホームセンターで購入して時間がある時に少しずつ足しているという。高さも幅も自分達で調整したキッチンの収納や、カラーボックスで棚数を増やした脱衣所の収納は、実用性が高い一点もの。今後は、脱衣所の壁一面を全部カラーボックスで棚にしたいと意気込んでいる。

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【来客に備えたバリアフリーと、合理的なキッチン】

  照屋さんご夫婦は、奥さんの退職をきっかけに長年の夢であったカフェをオープンした。店名にフランス語で“緑”という意味の“vert(ヴェール)”を入れたのは、「彩とりどりの草花に囲まれて、のんびり、ゆったりお茶を楽しんでほしいという想い」を込めたから。長年飲食業に携わってきたご主人の協力もあり、昼はカフェ、夜はバーとして営業することになった。

  バリアフリーにしたのは、高齢者や体の不自由な方が訪れても楽しめるようにとの配慮で、カフェ内部は高低差を減らして引き戸を採用した造りになっている。カウンターに続いているキッチンは、見た目よりも合理的で、住宅とカフェを東西に分けた形で中央に配置して共有できるようにした。意外にも、お客さんに評判が良いのは”カウンターの縁”で、建築業関係者に褒められたこともあるという。

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【湿気対策】

 照屋邸の土地は、傾斜地を切って平坦にしたので、北側と南側の道路の落差が1m20㎝もあり、風が通りづらいという特徴があった。また、周囲に緑が多いという最大のメリットは、湿度が高いというデメリットにも繋がった。

 設計上の工夫はなされたものの、完成した年は70年ぶりの大雨が続いたので、その土地のマイナスな特徴が顕著に出てしまったようだ。「天井に水滴が付いて、上からポタポタ落ちてきたんですよ。だから、最初の年は乾燥剤をたくさん買っていました」奥さんは、そういって当時を振り返った。

 バリアフリーを重視したことで、地面と床の高低差が小さくなっているが、風が通る道は設計上確保されている。しかし、そこをあけるとカフェから住居が見えてしまうので閉め切っている状態だという。今後も、除湿器や乾燥材で対応する予定だが、床下をあけて強制換気をするという話も出ているよう。

設計:照屋建築環境設計
規模:地上2階建て
敷地面積:950㎡
建築面積:251㎡
延床面積:323㎡
建築:(有)全勝組
電気:(有)全勝組
水道:(有)全勝組
キッチン:ナスステンレス
主要構造:RC造
敷地条件:都市計画区域(未線引き都市計画区域)
基礎:独立基礎
設計期間:2004年1月~2004年9月
工事期間:2004年10月~2005年5月
総工事費:約4700万円

 

<アパート情報> 

1LDKの駐車場付き55000円(月額)

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<カフェ情報>

Café Vert(カフェ ヴェール)

沖縄県本部町字辺名地203番地

電話:0980-47-3835

営業時間:午後12時~午前12時(ランチタイム12時~午後3時)

定休日:月曜日

細田邸<おもろまち>

2010年2月17日

【細田邸情報】

ウッドデッキがある南側

ウッドデッキのある南側

 

所在地:那覇市安謝(おもろまち)

規模:地上2階建て 

 

 

細田さんご夫婦

細田さんご夫婦

 

―(取材時)2010年1月の状況―

家族構成:ご夫婦+子供3人

住居年数:4年1ヶ月経過

 

―(新築時)2005年12月の状況―

夫40歳、妻38歳、子供3人(幼稚園~小学校6年生の2男1女)

 細田さんご夫婦は、沖縄独特の気候を味方につけたオシャレな住まいを実現。家族が個々の時間を充実させている細田さん一家にとって、電動洗濯干しや余裕のある階段、吹き抜けに面している大きな窓やテラスは、沖縄の変わり易い天気に左右されない日常を提供してくれる。新築から4年弱が経過した細田邸の「あって良かった」「こうすれば良かった」という家主の生の声をレポート。

 新都心の一角に建つ延べ床面積128㎡の鉄筋コンクリート造の2階建て。おもろまちは、広大な米軍牧港住宅地区の全面返還によって土地区画整理事業が始まり、今や国の機関(沖縄総合事務局、日本銀行)や博物館・美術館などの公共施設、商業施設や学校、運動公園などを揃えた沖縄の一大新都心に変貌を遂げた。ニュータウンということで昔からの慣習がなく、自由な新天地として本土からの移住者も住みやすい地域といえそうだ。建物が建ち始めたのは平成10年頃からと月日も浅いので、周辺には真新しい住宅が軒を連ねている。

 

【天気の変化も何のその電動洗濯干し】

 細田一家は、東京都出身のご主人と沖縄県出身の奥様に、子供3人の5人家族。3~4年のペースで転勤があるので、これまでは社宅や借り上げ物件で生活をしていたが、子供の成長を機に家づくりを開始した。ご主人は今後も異動があると考え、奥様の故郷である沖縄に場所を確定。コスト面で考えても、沖縄の方が安く済むことも決め手の一つであったようだ。

 日本とはいえ独特の気候を持つ沖縄は、晴れている日も夕立やにわか雨が頻繁に起こる。そのため重宝しているのが、吹き抜けに取り付けた電動洗濯物干し。

  「2階の天井に設置したのは正解でした。歩く時邪魔にならないし、1階からだと目に付かないので、来客の際にも助かります」。そう言う奥様の隣で、ご主人も深くうなずく。育ち盛りの子供が3人いるので、通常は階段の手すりにも洗濯物を干しているそう。吹き抜けに面した窓が大きく取られているので乾き易いというのもポイントだ。

 

下ろした状態(電動洗濯干し)

下ろした状態(電動洗濯干し)

上げた状態(電動洗濯干し)

上げた状態(電動洗濯干し)

 

 

 

 

 

 

 

【子供がお手伝いしてくれるアイランドキッチン】

 転勤族のご主人について3年~4年のペースで引っ越しを重ねてきた細田さん一家。数ヶ所の住居で生活してきた経験を踏まえて、キッチンは、アイランド型にした。「片側が壁に付いて、行き止まりになっているカウンターキッチンは、すれ違うには狭くて不便だったんですよ。アイランド型は、左右どちらからも行き来できるので、ゆとりがあります。料理を運んだり、子供たちに手伝ってもらってます」そう言って笑うのは、日常の家事全般を行う奥様。

 通常のオープンキッチンでは天井にダクト(換気扇)を付ける必要があるので、コンロは壁側に設置した。それが、天井工事をするためのコスト削減と、キッチンスペースのゆとりに繋がった。

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玄関からキッチンを眺める

キッチンからリビングを眺める(玄関は画像左手)

キッチンからリビングを眺める(玄関は画像左手)

 

 

 

 

 

【趣味を考慮した一部の工夫が・・・】

 ダイビングという共通の趣味を持っていた細田さんご夫妻。南側に儲けたウッドデッキは、ウェットスーツのまま帰ってきても、そこで休憩できるように設置した。玄関の温水シャワーで体を流し、そこから直にウッドデッキへ行き来できるように通路を設けた。

1階ウッドデッキ

1階ウッドデッキ

  ところが、実際に住んでみると、海の近い沖縄でもウェットスーツのまま帰って来ることはなく、バーベキューやホームパーティーで時折利用するくらいだという。

 

 

 

 

・・・・・まだある

“あって良かった” → k-syukusyoentrance_sakura

“こうすれば良かった” → k-syukusyoentrance_sakura1

 

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   あって良かった“西側の向かいに建っているアパート”

午後3時頃から影になるので、丁度西日が入らなくて助かっています」

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  あって良かった“吹き抜け”と“リビング階段”

若干南側が高くなっている北側斜面にある細田邸。南隣に家が建ってしまうと光が入りにくいので、住宅の中央に吹き抜けを設け、リビング階段と広めの窓を設置した。現在、南側は菜園として使われているので、光が遮られることはないが(注:隣に家が建ちます。今月、着工です)、先の備えとして重要度は高そうである。さらに、「リビングダイニングを家の中心と考え、玄関ホールを造らず、階段はリビングルームに設置しました。キッチンからも2階の子供部屋に声が届くし、広めのリビング階段なので一体感があります」と満足気。

 

k-syukusyoentrance_sakura1 こうすれば良かった“書斎”

ご主人は「もっと書斎が広ければよかった。本が入りきらない。隣接している寝室との境をあと50㎝寄せてスペースを広くとれば良かったと後悔」。ただ、奥様は「寝室のウォークインクローゼットを諦めたのだから、これ以上は贅沢」

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  こうすれば良かった“子供部屋”

子供三人の部屋は個室にはせず、12畳の部屋を子供部屋にした。ロフトベッドでスペースを三つに区切り、ゆるやかなプライバシーを作るという考え方だ。当初はいいプランに思えたが、問題も。「長男と二男が話ばかりして勉強をしないんです。結局、長男を1階の和室に移動させました」という。 

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 こうすれば良かった“浴室と洗面所”

最終段階まで別々だったが、収納スペースの確保のためドアを一枚減らし、トイレとバスの仕切りをなくして一室にした。間についたてはあるものの、息子から「母親がお風呂に入っている時にトイレに入れない」というクレームが出ているという。

k-syukusyoentrance_sakura1こうすれば良かった“バスタブ”

沖縄のアパートは、本土に比べるとバスタブの付いていないところが多い。奥さん曰く「バスタブがないのは珍しくないし、子供が小さくて時間が取れなかったので、当時は必要ないと思っていました。ところが今になってみると、子供が大きくなって少し余裕がでてきたからか、お湯にゆっくり浸かりたいと思うように変わりましたよ」

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こうすれば良かった“断熱”

「日中は窓を開けておくので風が通り、暑くないのですが、夜になって戸を閉めると熱がこもってしまいます。2階の子供部屋が特に暑いです。夜も開けておきたいのですが、ちょっと不安。エアコンを新しくしてからは大分改善されましたが・・・」

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こうすれば良かった“階段の手すり”

「階段はスケルトンなのですが、手すり部分に鉄板を使っています。手すり部分も圧迫感のない軽い素材にしたかったですね。設計当時から思ってはいたのですが、かなり金額がかかるのであきらめました」

リビングからキッチンを望む

リビングからキッチンを望む

 

 

 

 

 

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こうすれば良かった“LANケーブル口”

デジタル化が進んで、PCだけでなくテレビやコンポ、エレクトーンなど、何でもLANが繋がる環境になっている今日。「電源コンセントと一緒に、テレビアンテナ、有線LANの口も、すべての部屋に設けました。これで大丈夫!と自信を持っていたんですけど、足りませんでした」と苦笑するご主人の隣で、「そんなに使っている気はしないんですけど、相当デジタルに頼っているんですね」と奥さま。

 ご主人曰く「無線LANも使っているんですが、鉄筋コンクリートの家では壁があると電波が弱くなりますし、セキュリティー面での不安もあります。有線LANのジャックをもっと設置しても良かったと思っています」

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こうすれば良かった“電気温水器”

「メンテナンスや交換が簡単にできるようにと考えて、電気温水器は1階の外側に設置しました。ただ、2階の風呂場と離れてしまい、お湯が出るまでにバケツ1杯分の水が無駄になるんですよ。今のところ、洗濯用に使っています」

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こうすれば良かった“2階のテラス”

「もっとスペースを広げれば良かったです。ラーメン構造の支柱のところまで、全部グリーチングにしても良かったかもしれません」

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こうすれば良かった“照明”

日々を忙しく過ごしている現在の細田一家には、一度で全部の付けたり消したり出来るスイッチが必要であったようだ。「灯りが暮らしに潤いを与えてくれると、建築士さんにアドバイスいただき、色々な種類の照明を付けました。確かに雰囲気が変わって素敵なのですが、今は慌ただしくて余裕がありません。早く、照明を変えて遊べるようなゆったりした暮らしが出来るようになりたいですね(笑)」

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こうすれば良かった“窓”

日々を忙しく過ごしている現在の細田一家には、一度で全部の開けたり閉めたり出来る工夫が必要であったようだ。

「風の通りも考えて、窓を沢山つけてもらいました。みんな、お洒落で素敵な窓なのですが、開け閉めが面倒なんですよ。特に主人は横着者なので、一度開けたら出かける時も開けっ放し。閉めたらなかなか開けません。折角取り付けたのに、使う窓が限られてきています」と奥様が笑う。

 

 

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設計:住建築設計事務所

規模:地上2F建て

敷地面積:144㎡

建築面積:68.9㎡

延床面積:128㎡{(1階)63.69㎡ 、(2階)64.49㎡ )}

建築、電気、設備、キッチン:(有)三喬建設

主要構造:鉄筋コンクリートラーメン構造

敷地条件:第一種低層住居専用地域

設計期間:平成16年6月から始めて、10ヵ月~1年程度(設計士との打ち合わせを始めて2ヵ所目の設計事務所に依頼)

工事期間:平成17年3月1日~9月30日

総工事費:約2100万円

玉寄邸<南城市>

2009年11月13日

【玉寄家情報】

所在地:南城市

ご家族:ご夫婦+子供3人

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家主

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前景

 

 

 

 

 

 玉寄さん一家は、自然の広がる穏やかな土地に家を建てた。長年温めたマイホーム計画とは違い、“家づくりをするなら、厄年をさけるように”というユタのアドバイスによって急遽行われた。

 ご主人の玉寄さん曰く「“厄年に入る40歳手前か、40歳過ぎに家を建てるように”と言われたんですよ。土地はあったのですが蓄えがなかったので、妻に相談しました。すると、“大丈夫造りましょう”という返答があったので、すぐに家づくりに取り掛かりました」。

  周囲をキビ畑で囲われた玉寄さん宅は、敷地面積125㎡、1階92,9㎡(27,9坪)、2階33,6㎡(10,5坪)。屋根裏部屋を含めると3階建てで延べ面積142,3㎡(43,1坪)である。傾斜の効いた屋根はデザイン上美しいうえ、雨が降っても下へ流れるのでカビ防止に効果的。沖縄の家には珍しい青の瓦を使っているのは、ご主人の意向である。     

 以前、飛行機の窓から眺めた本土の街並みは、青い瓦がとても新鮮だったという。それをイメージして、玄関の屋根には青い瓦を使用した。屋根に関しても青い瓦を置きたいという意志はあったものの、コスト面で諦めたという。

 

【風を起こす家】

~空気の流れを利用した換気の仕組み~

 玉寄さん宅を設計したのは、空気の流れにこだわり“涼しい家づくり”を目指している玉寄設計室であった。この住宅にも、そのこだわりが遺感無く発揮されている。秘密は、それぞれの部屋に設置された細長い窓。その形状は、明けたままでの外出を可能にするので、家に熱をこもらせない。

  更に、天井に設けられた換気扇が、温かな空気を下から引き上げて外に出す役割をしているので、風のない日にも風を起こすことができる。すでに7年住んでいる家主に、住み心地についてお伺いした。「和室に配置された細長い窓を開けるだけで、リビングにも風の通りを感じます。やはり、涼しいですよ」。それを証明するかのように、1階床に設置された床下点検孔のフタを開けると、下から入ってくる風を体感することができる。ご主人の玉寄さんによると、真夏が過ぎてからクーラーを利用するのは、2階の各部屋を閉めている時だけだという。

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温風は天井から逃がす

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天井裏

   

 

 

 

 

 

【明るく開放的なリビング】

~大きなガラス窓と吹き抜け~

 玉寄設計室が設計した“瀬底邸”を見て、“充分な光を取り入れる大きなガラス窓”と、“吹き抜け”を気に入って、同じ様にオーダーした。1階のLDKには、ソファやキッチンテーブル、ピアノ、テレビなど、大きめの家具が置かれている。それにも関わらず圧迫感を抱かせないのは、充分に確保された広さ(合わせて24畳)に加えて、1階から2階への吹き抜け空間があるからだ。

 更に、2階とのコミュニケーションを円滑に行えることと、すぐにリビングの様子にも気づくことができることも利点である。また、階段を利用するためにはリビングを通る必要があるので、誰が子供部屋に入っていったか把握することができる。

 デザインが気に入って依頼した大きなガラス窓は、明るいリビングには無くてはならないものになった。南向きに配置されたおかげで、夏場は高い位置から照らす直射日光を抑え、冬場の太陽は和らかな日差しとなってリビングを温める。

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日差しを入れる窓

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吹き抜けで開放感

 

 

 

 

 

 

【充実した収納】

~倉庫・屋根裏部屋・取付け収納~

 各部屋の取付け収納も充分に用意されているが、屋根裏部屋や倉庫など、更なる収納スペースも確保されている玉寄邸。5坪の空間を利用した屋根裏部屋は、望めば1部屋設けることが可能になっている。3階まで上がることを苦にしなければ、2階の天井に設けられた階段が秘密部屋のような期待感を抱かせてくれる。

 また、連続して設けられた天井裏には、風を逃がす工夫が施されている。外から見ると、取り付けられた四角形部分のみが稼働しているのかと思いきや、そこに設置されているのは通常の大きさの換気扇。その換気扇で、家全体の風を調整できるのは、格子状になった天井の成せる技である。

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屋根裏部屋

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充分な収納

 

 

 

 

 

 

【大勢の来客にも対応でき、2世帯住宅にも改築可能】

~ベランダ・芝庭~

  設置されている駐車場は、駐車可能台数は2台だが、自然に囲まれた玉寄邸には更なる駐車スペースを確保することができる。広い芝庭は、バーベキューをするにも不自由しない広さで、会社の仲間が子どもを連れて来たり、30人位でバーベキューをすることもあるという。この広い芝庭で、ご主人が行うのはもっぱらアプローチの練習のみだが、子ども達はサッカーなどをしているそうだ。

 家を建てた当初は子どもが2人だったので、2階には子ども部屋が2部屋のみ。今では1人増えたが、ベランダが広いのでそこを囲うことで、簡単に部屋数を増やすことができる。また、その充分なスペースは、将来2世帯住宅に改築するにも役に立つ。更に、広くとられた芝庭スペースのおかげで、外階段を取り付けることも容易だという。

広い芝庭

広い芝庭

広いベランダ

広いベランダ

 

 

 

 

 

 

【キッチンを壁側に寄せる】

~変化するシステムキッチン~

 平成14年に建てた玉寄邸は、今年で8年目を迎える。現在では対面式のオープンキッチンが人気だが、当初はそれほど普及していなかった。対面式キッチンの魅力と言えば、リビングで遊ぶ子供も様子を確認しながら作業ができること。

 逆に考えると、窓側に寄せることで、LDKのスペースが広く確保され、大きなゆとり空間を創り出している。キッチンのスペースは広く感じられる。また、ガラス窓に面していれば、多くの日差しを取り入れてくれるので、ライトをつけなくても作業を行えるという利点がある。

 日々進化するシステムキッチンは、より使い易いよう改良されているものの、必ずしも自分のスタイルに合うとは限らない。今では、マンションでも増えていると言われる対面式キッチンだが、限られたスペースにおいては、壁に寄せて設置する方法が見直されるのも悪くないのではないだろうか。

 

 

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設計:玉寄設計室

規模:地上3階建て 

敷地面積:412,8 (125,1坪)

建築面積:109,1㎡(33,1坪)

延床面積:142,3㎡(43,1坪)

建築:㈲儀武組 

電気:㈲森田電気工業

設備:金仲設備

キッチン:㈱おおうら

主要構造:鉄筋コンクリートラーメン構造

敷地条件:市街化調整区域

基礎:独立基礎

設計期間:2001年4月~2001年8月)

工事期間:2001年9月~2002年4月)

 

総工事費:2、600万円

比嘉邸

2009年11月5日

【比嘉邸情報】
所在地:宜野湾市

家族構成:夫婦+母親
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【こだわりのホームシアター】

~人が集う家~

  建て替えを考え始めた2007年から、2年かけて新築2階建てを完成させた。比嘉家は夫婦と母親の3人暮らし。116坪の広い敷地を活かせるように、建物を端によせて、広い庭と充分な駐車スペースを確保した。多趣味で友人が多いご夫婦の家には、仲間や同僚が気軽に集う。住居に設けた駐車場は5台までだが、地主の了解を得て後ろの空き地にも数十台の駐車が可能だという。新築の家に入居してから一ヵ月あまり、多い日で一度に70名が集った。華道教授である母親のこれまで育てた生徒達が訪れる時も、オープンなリビングはとても重宝しているという。広い庭とは別に中庭を設けたのは、大勢の来客があった際の食事(バーベキュー)の準備や母親の生花を行う作業場等、片付けをし易いようにとの配慮から、床をタイル張りで固めた。

  白を基調にした2階建ての比嘉さん宅は、囲わないオープンな庭が印象的だが、その開放感は玄関をすぎてから更に強まる。1階にはLDKとバスルーム、仏壇のある和室と、母親が使う洋室。2階には夫婦の寝室とバスルーム、フリースペースとテラスという構成になっている。広くとられたリビングや2階のテラスは人が集う空間をつくり、中央につくられた吹き抜けは上下階のコミュニケーションを円滑にさせる。

 ご主人が特にこだわったのは、1階からも2階からも観ることのできるスクリーン。真白な壁を利用して、プロジェクターから100インチの映像を映し出す。2階の手すり部分がガラスになっているのは、スクリーンへの視界を遮らないようにするためだ。加えて、リビングを中心に四隅へ設置されたスピーカーは、映像を観る際には臨場感を与え、音楽を聴く際には響くメロディーを体感させる。2階の手すりが透明なのは、スクリーンへの視界を遮らないため。この工夫によって、1階からも2階からもスクリーンを観ることが出来る。プロジャクターは、吹き抜けの2階床部分にはめ込まれているので場所を取らない。

リビングのソファに座ると、前方には大きなテレビ画面と、映像を映し出すための大きな白壁のスペースがある。

 

 

 

 

 

 

  リビングのソファに座ると、前方に見えるのは大型のテレビ。ご主人の強い希望でオーダーしたスクリーンは、画像上部に位置する白い壁を活用して映像を映し出す。画像左側に見えるのは玄関で、右側の白い扉は洋室への入り口である。手すりがガラスになっていることで、2階からもスクリーンを観ることができる。 

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【モダンな和室に新感覚の仏壇】

~宙に浮いている仏壇を~

 自分達の好きなデザインにこだわり、早い段階からインターネットや雑誌、パンフレットを使って家具や器具などを探した。そのプロセスの中で目にした仏壇のアイディアを取り入れて、宙に浮いているように見える仏壇を計画したのはご主人。仏壇と床の間を一体化させるために、建設会社の職人に依頼して、高い技術力を必要とする曲線を実現した。シルバーに塗られた内部の色は、何種類ものシルバー色の中からセレクトしたものが使われている。畳の色使いがモダンなので、和室には珍しいロフトが違和感なく馴染んでいる。

 家具や器具、床材などにもこだわり、家具屋や展示場へも足繁く通って、自分達の納得のいくものを探してまわった。その甲斐あってか、一つ一つが個性的で存在感のあるものばかりである。同じ機能を持つ家具や器具も、決して一種類のデザインに固執せず、ライトや蛇口というこまかい部位も数種類にまたがっている。

 デザインに徹底的にこだわる比嘉さんご夫婦が依頼したのは、技術力に加えてデザイン性を高く評価されている「門一級建築士事務所」。設計士を選びの際、どこに注目したのかをご主人に質問した。「設計事務所は3~4業者まわりました。門一級建築士事務所を選んだのは、手がけた作品のすべてに特徴があったからです。アイディアが多いのだろうと感じたし、設計士の特徴を生かすのではなく、お客さんの希望にこだわって造るのだと理解できました」。

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【充分な収納力が活きて、家事が楽な家】
~キッチン、洗濯干し場~

 オープンキッチンは、吹き抜けのリビングとの相乗効果で、広く開放的なスペースになっている。システムキッチンの決め手は円形のフード(換気扇)と、“キッチンに連続してつくられたカウンター”の2つ。

 冷蔵庫など生活感があるものを目隠ししているのは、スライド式の扉である。扉が複数枚に独立していることで、必要な部分のみを開け閉めできるようになっている。普段は綺麗に収まっているため、充実した収納力を実感できるのは全開した時くらいだ。その計算された収納スペースは、必要なものを手近な場所に集めている。母親曰く、「とっても使い易いですよ。これまでは、アマハイ、クマハイ(あっち行ったり、こっち行ったり)していたけど、今は楽だから作業が楽しいです」。スライド式の扉はどれも片手でスムーズに動く上に、水分をはじく床は汚れの吸収を防ぐので、掃除も苦ではないようだ。

 家事をするために便利なのは、キッチンだけではない。1階に設置された洗濯干場も、天気に左右されずに洗濯ができて便利だ。ガラス屋根を使用することで、晴れの日は光を入れ、雨の日は濡れるのを防ぐ。また、壁に細長くカットされたアルミルーバーが、充分な風の通りを促している。

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【立地を味方につける】

~風の流れと景色~

 充分な風の流れは、オープンな作りと計算された窓の成せる技である。この暑い沖縄で、クーラーを使ったのは8月いっぱいまで。「以前住んでいた家は、外人住宅の平屋だったので、あまり風が入らなかったですよ。土地は変わっていないのに、オープンにすると全然違いますね。あの窓も、有るのと無いのとでは風の通りが全く違う」そう言って、ご主人が指差したのは、横10センチくらいで縦長につくられた窓。「入ってくる風は、だいたい東からの風です。前の家は風が入ってきても、出るための窓がなかったから、風通りが悪かったんです」。南側に設計された小さな窓は、大きな窓をつくることができない壁に設けられていた。

 感心するのは風通しの良さだけではない。ご主人が気に入っている2階のテラスに案内して貰うと、オーシャンビューとその町並に納得する。昼と夜で表情を変えるのも比嘉さん宅の面白いところだ。夏景色の楽しみは、目の前にあるベースの花火大会と、遠くに見える北谷の花火大会。夜景も綺麗なので、テラスとは別に2階のフリースペースにバーカウンターが設けられている。“生活感を感じさせない家”を建てたいという夫婦の意向が、至るところに反映されているのが伺える。ご主人が集めたバスケットシューズコレクションの数々は、構造的に設置しなければいけない円錐の柱をディスプレイとして使った。こだわりのスクリーンも日が落ちると表情を変えて見せる。階段下からスクリーンに向けられたライトは、光を分散させて幻想的な雰囲気を醸し出している。

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(窓からは海と街並が一望できる)

 

【母親の想い】

~想い出の土地、想い出の木~

 建て替えを考え始めてから約2年、40年も住み慣れたこの土地を離れたくなかった。幸いにも地主さんが大変良心的な方で、気軽に数十年に及ぶ契約を結んでくれた。一部を買い取り、将来的には敷地の購入も視野に入れている。

 116坪の土地には、長女が生まれた時に植えた桜の木が大きな枝を張り、毎年綺麗な花を咲かせてくれている。建築に当たり、工事に支障をきたすとは聞いていたけれど、さすがにそこは設計士さんと建築業者さん。彼らの配慮によって切らずに済んだ。併せて、嫁の強い想いもあった。「もし、義姉さんが海外から里帰りした時、思い出の木がないと、非常に淋しい気持になるのでは・・・。私は、ぜひ残して欲しい」と言ってくれた。嫁の心遣いがとても嬉しかった。多少の切り落としはあったものの、“デン”と構えていて頼もしい。また、これまで育てた華道教授者が、気軽に訪ねてこれる造りが気に入っている。

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↓ 画像一挙公開 ♪

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玄関へ続くスペース。画像右側の白壁を越えると芝庭が広がる。

 

 

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 ・・・リビングのソファに座ると・・・

【前方】テレビ画面と、白壁を利用するスクリーン。画像右手、階段より奥の白い扉は洋室への入口。画像左手奥は玄関。

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 【後方】対面式になっているキッチンは、料理をしながらリビングの様子を確認することができる。画像右手は和室、画像左手はバスルーム。

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【右手】中庭がタイル張りになっているのは、作業のし易さと掃除のし易さを考慮したため。
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【左手】広くとられた芝庭のスペースが癒しを与える。
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芝庭のラセン階段からは直に2階のテラスへ。
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★光の集め方★
バスルームの連続している坪庭と、天井に設けられたトップライトが、外部からの目線を避けつつ光を取り入れる。↓
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↓和室の天井部分にもトップライトが設けられている。
トップライトで和室の明るさをプラス。
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設計:(有)門一級建築士事務所

規模:地上2階建て

敷地面積:382、8㎡(116坪)

建築面積:123、41㎡(37坪)

延床面積:177,48㎡(54坪)

建築:(有)米元建設工業

電気:北谷電機工業

設備:(有)ダイエイ工業

キッチン:(有)カーサ

主要構造:鉄筋コンクリートラーメン構造

敷地条件:市街化区域

基礎:独楽基礎

設計期間:2007年12月~2008年1月

工事期間:2008年12月~2009年7月

 

総工事費:約35,000,000円