㈱現代設計<那覇市>

2010年8月27日
代表者 仲元典

代表者 仲元典允さん

















■建築士になった経緯
     出身は伊是名村だが、幼少期に父親に怒られると、いつも床下・軒下に隠れていた。心地よい空間だった。中学3年の進路相談の際に中学の先生に「君は建築の道に進みなさい」と指導され、当時は電気にも興味があったが、恩師の助言で、建築の道に進んだ。

■現在の事務所について
     高校に進学して建築を学び、県内・県外で28歳まで修行した。現代設計に入社したのは29歳の時で、今60歳なので31年目になる。初代社長の大村重信氏の後を継ぐ形で社長に就任し、現在は14人のスタッフと共に業務にあたっている。
     民間と公共の比率は6対4くらい。民間では大型物件が多いが、一般住宅も年に2,3件を手がけている。

■思い出深い設計について
     過去に携わった物件で「米国総領事館」、「光明寺」、「沖縄県知事公舎」を手掛けました。米国総領事館はアメリカの国務省と打ち合わせをしましたが英語にうとい為に苦労しました。知事公舎は、公舎と公邸部分とのバランスに苦慮し、多くの来賓を迎える施設なので沖縄らしく、重厚で風格がある設計としました。光明寺は、初めて手掛けたお寺の設計。住職と共に日本中のお寺を廻りました。信者の祈りを捧げる空間づくりに配慮しました。

     最近では、沖縄に戻ってきた当時久米で設計した3階建ての共同住宅のオーナーが30年近く経って尋ねてこられた。当時50代だったオーナーは80代になられていた。30年振りにお会いして、再び建物の設計を依頼され感動しました。

沖縄県知事公舎

沖縄県知事公舎












■住宅設計をする上で常に心がけていること
     住宅を設計するのは本当に楽しい。オーナーの思いを隅々まで見つめることが出来る。一方で住み手の歴史づくりを手伝う重要な仕事。責任も感じている。特に個人の住宅はその家族の歴史そのものなので、「バランスの取れた建物」を設計思想としている。
     機能やデザインだけでなく、その風土・地域に根ざし、そして「シンプル」なこと。
シンプル=単純ではない。簡単な言葉だが、シンプルなデザインはとても難しい。
集合住宅や分譲マンションでも同じ視点。加えて「住み手(借り手)」と「貸し手」がいることを意識するようにしている。借り手が住み易い空間を設計することが貸し手にとっても重要である。

外観

外観

リビングから和室を望む

リビングから和室

床の間

床の間

リビングから和室

リビングから和室


















■沖縄独特の風習や風土について
     沖縄独特のユタは風水や気候を基本としているので、設計の中で無視は出来ない。沖縄の気候・風土が根底にあると思うのでオーナーや関係者が安心する点でも良いことだと考えています。

■設計の仕事をしていて良かったと思うこと
     建築士になって本当に良かったと思った出来事が一つある。それは中学の時に「君は建築の道に進みなさい」と進言してくれた恩師の2世帯住宅を設計させてもらったこと。今の自分がいるのはこの恩師のおかげ。本当に嬉しい仕事だった。

     これからもその気持ちを忘れずに誠心誠意の気持ちで設計をしていきたい。